人気ブログランキング | 話題のタグを見る

大人の社会科見学その1【男山酒造】

大人の社会科見学その1【男山酒造】_d0080549_18123077.jpg以前月刊山形ゼロニイサンにも掲載しましたが、山形市八日町にある男山酒造の酒蔵見学に行ってきました。
子供の時には「社会科見学」とか「修学旅行」って何回かありましたが、どちらかというとただ騒いでいただけのように感じます。今改めてこういう機会に触れるととっても勉強になりますね。
まずは座学でお酒ができるまでを講義いただきました。
いろんな本を読んでいたのでざっくりとはわかっておりましたが、しっかりとした図解を見るのは初めて。なるほど、こういうことなんだなと、一応頭では理解。

大人の社会科見学その1【男山酒造】_d0080549_1816212.jpg精米した酒米を洗って、水に浸して水分を吸わせます。もちろんながら洗うお水も吸わせるお水も地下水です。「うちは本当にお水をたくさん使うんだ。地下水じゃなかったら、こんなに贅沢なことできないね〜」と言っておりました。ちなみにこちらの地下には昔の馬見ヶ崎川が通っているそうで、県内随一とも言える超硬水(飲ませてもらいましたが、確かにハッキリと硬水と感じられるほどのお水でした)。硬水だと辛いお酒が作りやすいらしく、男山=辛口の酒というのは、蔵の個性もあると思いますが、このお水によるところが多いかと思います。
この酒米の水分が後の醗酵に非常に影響を与えるそうで、気温や湿度、天気などにより調整しているらしく、ストップウォッチで「今日は何秒だな」なんて言いながらお水に浸しておりました。合間合間でしゃもじのようなものでお米をすくい、どれぐらいお水を吸ったか見ながら調整しているようでした。

大人の社会科見学その1【男山酒造】_d0080549_18274290.jpgこれが麹米だったと思うのですが(もし間違っていたらごめんなさい。私の中で、麹米と酒母の区別がよくわかっておりません)、蒸し上がったお米に種麹を散布して、あたたかい麹室にいれ麹が繁殖したお米。食べさせてもらいましたが、自然な甘さ。甘酒ってこんな感じじゃなかったっけ?
で、お酒は大きなタンクで作るのですが、最初から大きなタンクにお米とかを突っ込んで作ったりはしないようです。酒母という、文字通りお酒の母(元)となる酵母の育成する場を小さなタンクで作ります。で、出来上がったものを大きなタンクへ…いわゆる「本仕込み」ですね。。
酒母をタンクに入れ、さっき味見した麹米を、なんか変な歌(数を間違えないように、酒蔵独特の数え歌があるようで、ちょっと聞いたのですが忘れてしまいました)を歌いながら、タンクへとかついで入れます。

大人の社会科見学その1【男山酒造】_d0080549_18433790.jpgこれがタンク。直径2m深さ3mぐらいでしょうかね。お米などを入れやすいように(?)のタンク上部に足場が組まれております。全てのタンクは進行具合が違うようです。仕込み日の違いですかね。もちろんながら商品名も違うと思うのですが、タンクには名前は書いてありませんでした(もしかしたらかいてあったのかも知れませんが、私ではわかりませんでした)。

大人の社会科見学その1【男山酒造】_d0080549_1843878.jpg発酵しているのが一目でわかる、泡・泡・泡。この状態でどんな味なのか試飲を…とオススメいただいたのですが、残念ながら車で来ていたために、ものすごく後ろ髪引かれましたが遠慮させてもらいました。ぜったいあんなの飲める機会無いよな…。
ちなみにもし万が一このタンクに落ちてしまったら助からないそうです。発酵のためのガスが充満しており、酸素がないそうで…。そんな話を聞いて、おっかなびっくりで腰引けましたw
by pattu | 2009-04-07 18:48 | ラブ寒河江・ラブ山形


<< 米沢牛…?【上杉城址苑】 月曜日からフルスロットル【茂利田屋】 >>