視察最終日。今日は岐阜県川辺町にある川辺バイオマス発電を視察。
川辺町は人口10,682、世帯数3,614。寒河江の1/4ぐらいでしょうか。町域の約7割を山林が占め、町の中央を飛騨川が南北に流れる山と水の町。まちづくりの核となるダム湖の周辺整備も完了し、ボート競技に絶好の自然条件(高い山が囲んでいるために、風邪の影響が少ないのだそう)だそう。寒河江ダムもカヌー競技場になっていますから、あんなかんじでしょうね。 これでバイオマス発電は3タイプ見てきましたが、ある意味一番スタンダードな発電方法でした。 1日目のブログでもちょっと触れましたが、こちらでは建設廃材や生木(但し乾燥させたもの)、おがくずなどを燃やし、その熱で水を沸かし、蒸気でタービンを廻すというもの。 製紙工場は電気と大量の蒸気を必要とするらしく、こちらの施設は隣にある大豊製紙に電気と蒸気を供給する会社として設立したのだそう。いわば動力部の分社化のような感じかな? 発電する場合の基本は、近くに供給する施設があることが一番なのですが、ここはまさにそうですね(昨日の水道もすぐ近くの水道事務所で電気を使用している)。また電気だけではなく、水蒸気も大豊製紙に販売しているとのこと。昨日の水道事務所では電気と炭素排出権でしたが、こちらは電気と水蒸気を販売して、まあなんとかとんとんだそうで。つまり従来の化石燃料に頼らない再生可能エネルギーは、売電だけではまだまだ採算がとれないと言うことですね。何百倍の発電効率をもつ太陽光パネルが開発されたとの話もありましたが、やはりまだまだ技術とコストが追いついていない状態のようです。それでも3月11日を境に一斉にそちらの取り組みもみんなはじめていますから、ここからは日進月歩でいろんなものが開発されていくのではないでしょうか?話を戻しましす。 先ほどのところから木質バイオマスが運び込まれ、こちらのボイラーで燃やされます。今までバイオマス発電を見てきましたが、最大級の大きさです。もちろん発電ワット数も最大。 こちらがタービン及び発電機。蒸気の配管があるためにかなり暑い部屋です。 ちなみにこちらでは3交代4チームでここを管理しており、1チーム2人体制というかなりの少人数。トラブルがあったときの為に大人数を置くのではなく(だと採算が合わないのかな?)、トラブルがあったらすぐボイラーを消す・止める。そして応援を呼ぶか自分達で解決して、再度運転するというやり方だそうで、消すためには10分もあればできるそう。再点火には45分程度との事。ただし重油などを消費するので、燃やし続けるよりはもちろんながら効率は落ちます。 視察後に町役場の方も合流して質疑応答の時間を。こちらだけではなく、製紙会社は現在重油などからバイオマスに切り替えているところが多数あり、燃料となる建築廃材などは引く手あまただそう。そのために燃料代もなかなか抑えられず、トントンなのだとか。 お昼はすぐ近くにある御食事処かつやと言うところで、お刺身と天ぷらの和ランチを。でも“かつ”やだよね? メニューを見ていたら、「けんとん(健豚)のとんかつ定食…ヨモギを含む資料で飼育された岐阜県の豚。ビタミンが通常の3倍含まれており…」。個人的に来ていたら、こっちだったかもw(30代は私だけ。あとは皆さん60歳以上ですから、さすがにねぇ?) そのほか、飛騨牛朴葉味噌焼きのほか、しいたけブラザース(この近くの栽培農家らしい)の原木しいたけ、などなど地元の食材を使っているお店のようでした。 川辺町から最寄りではないのですが駅に移動し、そこから電車に揺られて約2時間。セントレア空港到着。 夕食にはまだだいぶ早い(でも寒河江に着くと20時30分ぐらいの予定なので、ここで食べないと弁当になる)のですが、どうしてももう一つ名古屋名物を食べたいと、お土産を買って荷物を預けた後セントレア空港をグルグル。 途中この周辺(近隣県)の観光物産市をやっており、後学のためにお土産物をみながら、パンフレットを沢山集める。これは前の仕事の時もそうだったけど、見て刺激を受けたりするしね。紙袋を抱えながらぐるっと回った結果、味仙の台湾ラーメンに決定。 山形で台湾ラーメンを二カ所で食べた経験があるのですが、全く味が別物。さて本場(台湾ラーメンという名前だが、これは名古屋のご当地グルメ)ではどっちの味に近いのだろうと思っての入店です。 たっぷりの挽肉、そしてニラ。目にも鮮やかな赤。くぅ〜、これはまさしく台湾ニイハオスタイル。味は…いや、あそこまで辛くはないけど(むせないけど)やぱりかなり辛い。寒河江のお店はこれから見るとかなりマイルド。でもこの小さな器で750円だからなぁ…。寒河江のお店は大盛りで280円だしwあれはあれですばらしい!!
by pattu
| 2011-09-29 23:59
| まさにFatFree!!
|
by pattu
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